さとしです。
現在、フリーアコモデーション(短ヘルの名称がカッコよくなりました。つまり短時間のスタッフです。)をやらせて頂いております。
最近の父島は、お盆あたりまでの、おがさわら丸の着発期間が終わり、“出航中”なるものが復活しております。
出航中とは、おが丸が父島を離れている約三日間のことで、その間島には観光客の方が少なくなります。
父島では、その出航中と入港中(=おが丸が父島に停泊している約三日間)が交互にやってきます。
入港中は、島に人が多くツアーやお店も盛んな“ON”。
出航中は、島に人が少なく、お店もお休みが多くなり“OFF”。
そんな感じがします。
曜日のリズムよりも、このおが丸のサイクルによる“ON”と“OFF”のサイクルの方が父島では主であるという気さえします。
今航海のユースの出航中“OFF(休みではありませんよ)”です。
かなりアットホームな雰囲気です。
父島からおが丸が出航した日のユースの夕食はカレーです。
島の食材をふんだんに使った島カレーと、実家に帰ってきたことを感じさせてくれるようなママカレーを心行くまで食べることができます。
これがとても、とても美味しいのです。
小笠原の旅を一航海(五泊六日)にしようか、二航海(十一泊十二日)にしようか迷っている、そこのあなた!
是非、お時間に余裕のある方は二航海以上の小笠原滞在をお勧め致します。
二航海以上にすると、おが丸の見送りもできます。
陸側から「いってらっしゃ~い」、船側から「いってきま~す」と言葉を交わします。
島では、六日に一度の一大イベントです。
陸から見送った後、ツアー船のご厚意で、見送り船に乗ることも(満席等でなければ)できます。
見送り船から、おが丸のお客さんを観ていると、お客さん皆からの<ありがとう>という想いのようなものを強く感じます。
そして、その声も結構聞こえます。
それを浴びながら手を振っていると<こちらこそ>という気持ちになります。
私にとって、それは“出逢いの素晴~らしさ”をジーンと感じる瞬間です。
そして、最後には見送り船から飛び込むのです(希望者のみ)。
こちらからの<ありがとう>を込めた見送りダイブです。
先便のおが丸で出港された皆様、どうもありがとうございました。
そして、それは新たな次のサイクルに入る“出航中”のはじまりなのです。
飛び込んだ海から手を振るおが丸が遠くなると、どこか心がリセットされる気がします。
<また新しくなった>と。
出逢った方々との思い出は重ね増えていきますが、私の心は余計なものがそぎ落とされどんどん軽く、新しくなっていく気がします。
そして、“OFF”になった父島に帰ってくると、その日の夜は、とても、とても美味しいカレーが待っているのです。
小笠原ユースは、皆様の来島をお待ちしております。